夜になってAtollに入ってアンカリングした次の日。
翌朝、あちこちに小さなサンゴ礁があるのを知ってヒヤヒヤしました。よくぶつからなかったものだわ…。
この日もすごい風。そのうち暴風雨になって、ディンギーを下ろすことも出来ずに、1日船の上で過ごしました。海荒れまくり。
Raroiaに着いて2日目。風は治まり海は穏やか。目の前のビーチはエメラルドグリーン。
朝9時頃。早速、カヤックを下ろして島に上陸してみます。ミカ姉さん、大喜び。
道路は真っ平ら。道行く人が「IA ORA NA イア オラナ〜」(こんにちは)とニコニコしながら去っていきます。
どこの家からも、みんなが手を振ってくれるのです。
村の集会所か食堂か?と思われるところで何人かがテーブルを囲んで話をしていました。
「ボンジュール!」
「ボンジュール!どこから来たの?どうぞどうぞ、こちらへどうぞ!」と椅子を用意してくれました。
どこから来たのか、いつから旅をしてるのか、何でこの島に来たのか…質問攻めに。
どうも、アジアの顔をしたナビゲーターは珍しいらしいのです。
1人の男性が大きなグラスに入った冷たいココナッツウォーターを3つ持ってきてくれました。
どうぞ!
ほんのり甘くて冷たくて美味しい!
食堂なのかと思ったら、村役場の正面にある集会所でした。
なんでも この1週間、タヒチから派遣されたエコロジー団体がこのAtollの島々に流れてくるプラスチックゴミを拾うというミッションがあって、その職員と、役場に勤める島の人とが雑談している最中だったのです。
大きな環礁の周りをくるりと掃除して、なんと4トンものプラスチックゴミを回収したのだとか。中には、漢字で書かれたペットボトルも含まれていて、日本語ではないけれど、正直、居心地が悪い…。😑
私たちに興味を持って話しかけてきてくれた住民はアビニ。
今夜、島民の食事会がここであるのでどうぞ!と招待を受けたのでした。
みんな何かしら持ってくるので、一品持ってきてくれたらいいというので、喜んで承諾。
ゴミ収集のエコロジスト達が翌日の朝にタヒチに帰るので、その送別会だったようです。
島の散策をしていると人懐っこい子供達が話しかけてきます。島にも沢山の犬がそこら辺にいるのだけれどビーグルが珍しいのか ミカは大人気。ちょうどNinaと同じくらいの歳の女の子達が、空港や小さな商店を案内してくれました。
一応、郵便局もあるのだけれど、両替はしておらず、ATMもないのでこの島では食料の調達ができなのかと思っていたら、小さな商店でユーロもUSドルも受け取ってくれるというので、必要なものを購入。
卵1ダース、玉ねぎ6個、小麦粉1キロ、マッシュポテトの素 1箱、きゅうり1本 で14ユーロ。
お釣りがないので15ユーロ支払いました。
日本円で1800円くらい?
物価の高いポリネシア。
ここは遠く離れた離島なので特に高いです。
離島に住む住民は、普段はネットで必要な食材などをまとめて購入するのだそう。島にもよるけれど、タヒチ島から離れたこのRaroia島は1ヶ月に一度船が配達に来るのだと言っておりました。
夕方、餃子を2皿用意して、準備万端。
17時半にアビニが小型船で迎えに来てくれました。
昼間、雑談をした集会場へ向かうと、大合唱が聞こえてきました。村の人たちが集まって、エコロジストチームに向けてポリネシアのを歌っているところでした。
村長の感謝の言葉の後、食事タイムへ。
声をかけてくれたアビニが、こちらへどうぞ、と用意してくれたのは、ゲストのエコロジストチームや村長などが並ぶ来賓席でした!(汗)
一般の人と一緒でいいのに〜と言ったら、「いいのいいの、君達も招待されてるんだから!」
そんな訳で、ポリネシアンダンスやタヒチを拠点に活躍するバンドの演奏を前に、たくさんの美味しい食事をご馳走になったのでした。
村の食事会がお開きになって、集会所は人もまばら。
その後、役場の関係者と明日タヒチへと戻ってしまうエコロジスト(バンドの人でもある)達に混ざって2次会へも招待されました。
それぞれがギターやウクレレ、見たこともない弦楽器を巧みに演奏して、ポリネシアンミュージックの生演奏。お見事!
子供達は…誰かが提供してくれている小屋にベビーフットと卓球台があって、夜遅くまで遊んでいます。この時、まだ夏休み中。
この村は、みんなが家族のようなものだから、危険はないわよ。大丈夫よ。
と、みんなが声を揃えて言うのです。
時間の流れがゆったりで、生活も質素。
昭和のゆるい時代に育った私には、非常に居心地がいい島なのです。
Raroia島の話、まだ続きます。