ちょっと更新が遅れましたが、無事に目的地のコロンビアに到着しています。
いやぁ…今回の移動は本当に大変でした。
キュラソー島を出て早々、頼りの風向風速計が反映されず…早くも先行き不安。
まぁ、これは普段のペースでどれくらいの風が吹いているのか、おおよその見当は付くし、
風の向きはマストの上についている矢印を見ていればわかるのですが。
どうやら、電池切れらしいです。
電池自体の交換はいいとして、それをするにはマストに登らないといけないらしく。
なんで〜?わざわざ上に行かないといけないの?
初日あたり、ヴェネズエラ沖を航海している時は波も風も穏やかで、まぁまぁ余裕だったこともあって、途中、映画を見ていたわけです。
それが、例によって海賊の映画。😅
本当に、同じような船が近づいてくるのではないかと、冷や冷やしながら観ておりました。
コロンビアの海域に入ってから、遠くに山が見え始め、
同時に寒くなってきて、久しぶりの長袖登場!
海水も、かなり冷たかったです。
上の地図のBarranquilla という地点の東にちょっと凹んだ地形があるのですが、
その辺りから、風がとても強いとは聞いていたのですが…。
半端でない風と、ものすごい波のうねりと高波。
当然、船内の物が音を立ててあちらこちらへ移動。
大した被害はなかったですが、揚げ油を入れていた瓶が倒れてこぼれてしまいました。トホホ。
こういう時、娘のNinaは結構冷静で、静かに自分の部屋で横になって過ごしたりするのですが、大変なのは、ミカ姉さん。
強風で風が傾き、斜め後ろからの波が船を大きく揺らし、凄まじいナビゲーション中ストレスmaxで、しかも船が揺れるのでトイレもできず…。
波が穏やかなうちにトイレを勧めるのですが、そういう時は出ないんですよね。
言ってもわかるわけでもなく。
3日目の夜は、私たちも終始緊張状態で眠ることもできず…。
朝になっても風とうねりは止むこともなく、とうとう、オートパイロットが機能しなくなってしまいました。😭😫😫
結果、到着までの8時間はハンドルを握りっぱなし。
オートパイロットの有り難さが身にしみてわかりました。
実は、キュラソーを出る時にほぼ同時に出航した PATEKE号の日本人の竹子さんとNZ出身のFentonさん。
全く同じルートではなかったのですが、時にモニターでPATAKEを確認できるとホッとしたりして。同志が同じ海の上にいると思うと、心強いのです。
強風の大荒れゾーンでは、PATAKEも私たちのモニターから消えてなくなり不安でしたが、なにせ大ベテランの彼らなのでそんなにも心配する必要はなく…。
一方、PATAKEの方ではかなり私たちのことを心配してくださっていたようです。
Fentonさんは長年の経験と勘を頼りに、
経験の浅い私たちは、テクノロジーを頼りに…(とか言いつつ壊れましたが)、
無事に目的地のコロンビア、カルタヘナへ到着となりました。
荒波を渡ってきた後の、彼らとの再会は本当に嬉しくて…。
マリーナでの滞在をしばらく堪能することにします。