更新がすっかり遅れていますが、無事にパナマへ到着しました。
今回のナビゲーションも、忘れられないくらい大変だったのです。
コロンビアのカルタヘナを出た早々、オートパイロットが作動しなくなってしまいました。😩
えぇ〜〜、またオートパイロット!
出港する前にテストをして、キチンと作動していたのに…。
元々、パナマに行く前にカルタヘナから3時間くらいの南の島にオートパイロットのテストがてら行く予定だったので、そこでアンカリングをして休憩。
カルタヘナのマリーナ周辺は水が汚くて、水温も高いこともあって船底の汚れが凄かったのです。
ここに来て プロペラを掃除。
Ninaも潜ってお手伝い。
さて…肝心のオートパイロット。
先日、交換した部品ではなくどうやらプログラムの問題のようで…。
リセットしたり、船を360度回したりしてもダメ。
きっと、一つのボタンを押すだけで直るんですよ〜。でも、マニュアル通りにやっても動かない。😭
仕方がないので、ここで一泊せずにパナマへ向かう事に。
波のうねりが凄いのと、風に押されていることもあって、操縦ハンドルを握っていても、ちょっと目を離しただけで船が90度違う方向へ行ってしまうのです。
特にチャート(電子海図)だけ見てると最悪。
日中は目標になる雲などを見てなんとかこなせるけれど、夜は苦戦しました。
月が出ているうちは月を右手方向に見ながらハンドルを保持して…。
でも、月もそのうち沈むんですよね。😫
星が出てきて、北斗七星を右に見ながら…
あれ?見えない。(その都度、船は右に行ったり左に行ったり)
雲が邪魔して見えなくなることも多々あり。
途中、感動的だったのがイルカの大群と一緒にナビゲーションをできた事。
自分が操縦する船に合わせてずっと着いてきてくれるって、本当に嬉しいものです。
前にも何度もイルカの群れは見ているけれど、しばらく船と競争して、しばらくするとサヨナラという感じだったのですが、今回はず〜〜っと一緒。
ニコラと交代しても、まだいるの?という具合だったので1時間以上、ずっと一緒に泳いできてくれたことになります。
ガンバレ〜〜!って応援してくれていたのかな?
ハンドルを離すことができず、ビデオが撮れなくて非常に残念。
初日は慣れないこともあって、疲労度いっぱい。肩がパンパン。
そして、先日マストに登って電池交換した風向風速計もダウン。(実はカルタヘナ滞在中、交換した電池が切れて…を繰り返し、2回ほどマストに登っているのです。充電器の方が壊れているのかも)
風の強さと向きも、パネル上では見えなくなってしまいました。。😱
2日目は慣れてきたこともあって、交代のリズムが取れてきました。それでも、夜は大体30分ごとに交代。つまり、よく眠れないのです。
丸3日かかって パナマ運河のカリブ海側の入り口、Colonへ到着したのは深夜0時。
着いた〜〜!とホッとしてるのも束の間、完全にチャートの画面が真っ黒になってしまって、ダウン。マジか?
私たち、その晩は死んだように寝ました。
あぁ、ベッドで眠れる幸せ♡
翌朝、柔らかな手が顔を触ってきたと思ったら、Ninaの手。
「おはよう、パパ。ママン。À table 」と優しく起こしてくれて、なんとテーブルの上には朝食のセットが。
普段、ガミガミ怒っている自分を少し反省。
私たちが一生懸命 夜通しでセイリングをしていたことをちゃんと見ていたんだね。
淹れてくれたコーヒーが限りなくアメリカンだったけど、心まで温まって美味しかったよ。
それにしても、オートパイロットの大切さを身にしみて感じた今回のナビゲーション。
人間オートパイロットはもう2度とイヤ!