さて、湖で静かな夜を過ごした後は、いよいよ太平洋へと向かいます。
第2日目。
朝7時15分にパイロットの方が来るというので、私達は先に朝食を済ませました。
そして時間通りに、パイロットがまた別の船で登場。
なにも毎回、こんなに大きな船で来なくても、テンダー(小型ボート)でいいのにね、と余計な事を考える私。😐
今日のパイロットはあまり喋らないタイプの人でした。
朝食を勧めても要らない、と。コーヒーだけ用意しました。
ガトゥン湖って広いんです。
しかも、セイルはNGでエンジンのみ。
7時半にスタートして、3時間延々と7ノット平均で進んでいきます。エンジンさん、頑張れ!
その間、ハンドライナー達はそれぞれ休憩。
部屋に閉じこもって携帯に夢中。
私は、恐怖の昼食の下ごしらえ。
ニコラは操縦ハンドル握りっぱなし。
その横でパイロットが進行方向を指図しております。
10時半になった頃、急に船のスピードが落ちたと思ったら、パイロットが「ここでお昼にしましょう」と。
え?もうですか?🤨
多分、その日の運河の進行状況で何時に通過すべきか、で この時がベストだったのでしょうけど…。急に「今食べる」と言われてもねぇ。
幸い支度中だったので、急遽猛スピードに切り替えて、なんとか全員分(7名)の食事を提供しました。
疲れる〜〜!
全員、さっさと食べ終えたら、すぐに出発。
食事休憩、実に45分でした。目が回る〜〜🌀
ガトゥン湖もそろそろ終わり?
昨日一緒だった カタマランが傍に来て、繋いで一緒に進みます。
カタマランの方が操縦して、Siestaは平行になるように前進したりニュートラルにしたり…これはパイロットが指示してくれます。
2日目は2つの閘門があって、水門を通過した後も、2隻の船は一緒に繋がったままなのです。
前日は 水門ごとに離れては繋ぎ…の繰り返しだったのですが。
水門に突入すると、陸の上にいる人が 先にボールが付いたようなロープを投げてきます。
ハンドライナーはそれを受け止めて、船の上にあるロープに繋ぎます。
ガトゥン湖から、水門を利用して下がって行くので、陸が段々と見えなくなり、船も水面も沈んでいくような感覚です。
陸の上の人がはるか上に見えます。
後ろの大きなタンカーは日の丸🇯🇵を掲げた Inadiana Highwayという日本の船。
日の丸を見ると何だかほっこりしますね。☺️
さて!いよいよ最後の水門です!
太平洋への扉が開きました!
やったー!💓 ミカちゃん!
その後、パイロットには例によってお迎えの船が来て…
ライナーさん達にはそれぞれに100ドルを渡して、フェンダーを回収しつつ小舟で去って行きました。
フェンダーの受け取り手数料?(よくわからず)12ドルを用意するように言われていたのに、小銭がなく…。泣く泣く20ドル札を。
こういう時、誰もお釣りというか 小銭を持ち合わせていないんですよねっ!🙄
パナマシティ🇵🇦!
今回、パナマ運河を渡ってみて感じたのは、相当ストレスが溜まるということ。
私も一応はハンドライナーの1人として、他に3人必要ということでハンドライナーをお願いしたのですが、それについては後悔していません。
と言うか、私は食事係でライナーの仕事はノータッチでした。それでも、ライナーさん達は何も言わず、自分たちの仕事をテキパキとこなしていました。3人でなく2人で十分な感じですが、各船に4人のハンドライナーと決まっているので仕方がないですね、こればかりは。
運河を渡る前には、エンジンのメンテナンスをして最良の状態にしておくことをお勧めします。
運河の途中でエンジンが故障すると、高額のペナルティーが発生するようです。
以上、「パナマ運河の渡り方」のリポートでした。
長々とお付き合いいただき ありがとうござました。
パナマ運河、一生の記念にはなるけれど、もう、2回目はいいかな。🤫