Siesta日和 ---シエスタビヨリ---

日仏家族。フランスを離れて世界半周旅行中。ポリネシアまでやってきました。

お料理コンクール?

パラダイス。私にとってのパラダイスは、気候がよくて物価が安くて住みやすい所…かな。
それを求めて船で旅をしているような気もする。🤔

 

マケモ島に滞在中に、新しいクルー達3人にリクエストしたことがありました。

「ねぇ、みんなにお願いがあるの。マルキーズへ向かうナビゲーションは長くて4日か5日くらいかかると思う。毎日、私が作るのも疲れちゃうから、みんなにそれぞれ一品作ってもらいたいの。必要な材料はマケモのスーパーで調達してもらっていいから。」

こんなお題を与えました…

ら!大騒ぎ。😳 

 

条件としては、

+船が揺れて大変だったりするので、基本、温め直すだけとかの料理にしてもらいたい。

+みんなの分を冷蔵庫に入れるといっぱいになるので、冷凍保存できるもの。

+言ってはないが、経済的な材料で。

これって、難しいわけではなく、当然といえば当然なんですが。

 

コリンヌは、得意の?(独身なので、いつも缶詰、って言ってます。フランス人の食生活って……😅)レンズ豆の煮込み!と速攻で決定。どうも、それ以外は頭に浮かばないらしい。

まぁ、これはこれでOK。

 

ネリーは、「私は、スーパーに行ってから(食材見て)決める」

そうだよね、主婦としては実際の売り場を見て決めた方がいいこともあるよね。

 

フィリップは、スマホで何かを探している様子。

ん?レシピ探してる?

「そんなに探すほどの料理でなくていいのよ。簡単なものでいいから。」

そうしたら、「鶏モモ肉ある?1人につき一本。」「えっ?😅骨付きですか?1人1本?😬」

「ココナッツミルク、カレー粉、生姜…」とスマホを見ながら質問攻め。

「あの…。簡単でいいから。😅 シェフの一品料理とか待ってるわけじゃないから。ナビゲーション中に食べる料理なのよ。冷凍しておいて、温めてもらって…。」

何度も言うが、どうもこれ以外にする気もなさそうなので、承諾。

 

いざ、みんなでスーパーへ。

ここでも大騒ぎ。

 

コリンヌが「ベーコン、あったよね?あれ、使うわ。」

と、私がBBQの後に燻製して作った大事な大事なベーコンを指定。

5個の小さな塊を取ってあった。スープやパスタを作る時に少しずつ使う予定であった。😂

 

「ネリーは?何にするか決まった?」

「私、カルボナーラにする!」 ズコッ。(←私。😳食材見て決めるって言ったじゃん。スーパーのもの、全然関係ないんですけど。)

「え?何でまた。パスタを茹でるの、どうなるの?ソースだけ冷凍しておくの?やったことなからわかんないけど…当日、そこまで全部できる?」

「うん、でも、カルボナーラ。」

もう、これ以上言っても無駄。承諾。

 

「フィリップは?冷凍の鶏モモ肉、一箱あるんだけど買っておくね。ココナッツミルクはSiestaにあるから買わなくていい。」

などと言いつつ。

 

疲れたので、暑いスーパーを出て外で休憩していたら、コリンヌが外に出てきて、

「ソーセージ、あったら欲しいわ。」「好きなの選んで買って。」「いや、Naoko が決めてよ。」「なんで?コリンヌ、あなたが作るんでしょ?」「選んで!」「Non」の繰り返し。

仕方がないので、一緒に売り場まで行ってみたら、中国の甘い腸詰しかなく、却下。私のベーコンで決定となりました。

 

お会計の時、カゴに見知らぬものが入っている?と思ったら、やたらと高価なナッツが1瓶。

カシューナッツごときに800円。😩

だーかーらー、高級料理でなくていいのよ。シェフの一品でなくて!もぅ〜!

(君は船乗りだったはずなのに、いつもこういう料理を食べていたのかい!って突っ込みどころ満載。)

 

いざ船に戻って、キッチンが空いている時に、私はチキンと白花豆のクリームスープを仕込む。チキンも、ドラムスティック4本だけよ。6人分のスープなのに!節約節約!

それを2回分に分けて、保存容器に入れて冷凍庫へ。

 

キッチンが空いたので、誰か仕込む人を募ったら、コリンヌとフィリップが同時に立ち上がり作ろうとする。

だーかーらー、狭いキッチンなんだから、時間差で作らないと無理なのよ。

「誰から始める?」の質問に、フィリップが、

「僕は男だからさ、時間がかかるんだ……ブツブツ」(←聞いてない私)

悪かったけど、言葉を遮って「男も、女も関係ないのっ!」って言ってやりましたさ。😤

「フィリップ、骨付き肉、圧力鍋だったら早いけど、使う?」の質問に、「慣れてないから、フライパンで作る」と。

以前、彼の船でアペロをした時に、当時の彼女が「クルーを迎えたんだけど、その子達がクレープを作って、たかがクレープなのに、ガスボトルが全部空になってしまったのよ!」と怒りの訴えをしていたんだけどな。そういう事は忘れてしまうらしい。😒

その後、私がちまちまと大事に使っている冷凍のマッシュルームを見て、残り全部を投入。

あぁ…。どんだけ豪華なものが作られるのか。

 

 

一方、カルボナーラのネリーは、生クリームにこだわる。

冷蔵庫に買い置きしてはあるんだけど、1リットルサイズ。

普段は、開ける前に、何と何に使おうか、悩んだ末に開封する…。

ポリネシアで売ってる1リットルサイズの生クリーム。
200mlとかの小さなパックもあるけれど、やたら割高なので必然とこれになってしまう。

卵やチーズなどはスーパーで何も聞かれなかったし、ベーコンも何も言われなかったし。

そう思っていたら、「ベーコンが欲しい。」と。🥹

5個のベーコンのうち、3つはコリンヌのレンズ豆へ使ってしまったので、残りの2つ。

そして、後日、ニコラが1人で買い物に行った時に買ってきたベーコンパックを見て「これも使いたい。2つ」と仰るので、1つだけにしてもらった。どれだけ…。

「ねぇ、マッシュルームの缶詰ある?」と言うので、収納庫から出したら、「大きいの。なかったら、このサイズ2つ」

ここまで来ると、ちょっと頭にもくる。😠

物価が高いここポリネシアで、物の値段を考えつつ、残りの在庫を考慮しながら、バランスよく美味しく作る努力をしているのに、何の罪悪感もなく、それを崩していってくれる…。

 

で…。出来上がったのは、クリームを半分使ったであろうやたらと重いカレー(ソース)。😂😂

 

それぞれの一品をタッパーに詰めて、いざ、出航です。🫣

どうなるのかな〜。