Siesta日和 ---シエスタビヨリ---

日仏家族。フランスを離れて世界半周旅行中。ポリネシアまでやってきました。

Auto-Stopも悪くない

 

久しぶりの庭♡やっぱり陸はいいですねぇ。

新学期の学校登録の際に、同じく「転入生」の家族と仲良くなって、

「洗濯が必要だったら、いつでも持って来てね〜」と声をかけてくれるのです。

先週末、彼らはタヒチに小旅行で不在だったので、お言葉に甘えて洗濯days.

なぜかポリネシアのお家って、洗濯機は外にあるのです。

洗濯機を回してる間にネットサーフィンでもしようと張り切っていたら、
蚊の襲来に遭い、長居が出来ず。😂
洗濯機をセットして船に戻り…の繰り返しの週末でした。ははっ。😅

あぁ、でもやっぱり、陸の生活はいい!

これでマンゴーやアボカドのなる木が庭に植えてあったら最高!

 

船で生活をしているというと優雅に聞こえるのですが、実際はそうでもなく…。

船のメンテナンスや修理に追われたり、何かしらやることがたくさんあって

ゆっくり本を読む時間さえないのです。

時に、海が大荒れ、強風で船が揺れまくりという時もあるし、

逆に、期待の雨が降らなくて、しかも曇り空が続いてソーラーパネルで思うように電力が供給されず…。
海水を真水に変えてくれるマジカルな機械、ウォーターメーカーもそれなりに電力が必要だし、洗濯物が溜まっていくのに、水が足りなかったり。

全てがタイミングよく事が運ぶことってあまりないんですよねぇ。

 

一応、落ち着いた日々の生活が続くと不満も忘れてしまうのですが、

新しい環境になると、手続き関係が結構大変で心が乱れることが多いです。

 

ポリネシアの長い冬休み(1ヶ月)が明けて、新学期が始まった時のこと。

学校登録に行ったら、校長先生に「役場で住所登録などの手続きをしてきてください」と言われ、目と鼻の先にある役場に行ったら、「学校の申し込みはこの役場でなく、島の反対側の役場で手続きしてきてください。」と。

 

書類は苦労した末、全部揃ったのですが、何しろ役場がめちゃくちゃ遠いのです。

ニコラは船に残るというので、私1人で役場に学校の申請書類を持って行く事になりました。

Moorea モーレア島。
滞在しているPaoPao ポォポォから、右のアファレトゥの役場まで。

バスはたまに見かけるけれど、どうみても定期的ではない様子。

野菜スタンドのおばちゃんに聞いたら、モーレアのバスの時刻表はあってもないようなもの。タヒチ島から到着するフェリーの時間によって運行があるらしいですが、どうにも頼りにはならないみたいで。

 

そうなったら、Auto-Stop。 いわゆるヒッチハイクしかないのです。

👍このサインを出して待ちます。「いいね!」ではありませんよ〜。

 

最初は、上の地図にあるPaoPaoから次の街に行くというおじさんに乗せてもらいました。

このおじさん、昔はヨットを持っていたけれど、今はモーターボートを持っているそう。

今まで世界中を旅してきたと言っていました。コロンビアにも行ったことがあるというので、結構盛り上がって話をしてるうちに、次の街に到着してさよなら。

 

2番目は、PaoPaoの中学校の先生をしているという女性。フランス本土から4年間ポリネシアに派遣されてきていて、残りあと1年。その後、定年となるのでこのままモーレア島に居たいけれど、家探しが大変で…と話していました。

乗せてもらってから、すぐに、「あれが私の家なのよ。でも、できるだけ遠くへ連れて行ってあげるわね」と、なんとフェリーターミナルまで連れて行ってくれました。

次の車、見つかるかしら?と心配そうに見守ってくれた優しい方。またどこかですれ違えますように。😇

 

3番目はフェリー乗り場からさらに南下して歩いている時に、わざわざ引き返してくれた車。年配のご両親と娘さん、という3人が乗車していました。

「雨が降りそうなのに、1人で歩いていたから引き返してきたわよ」と、優しいお言葉。🥹

娘の学校登録にPaoPao役場に行ったら、アファレトゥの役場まで行けと言われたこと、

車がないのでヒッチハイクでそこに向かっているということを説明したら、

「なんでPaoPaoでできないの?ありえない!」って一緒に怒ってくれて、いざアファレトゥの役場に着いたら、学校登録の事務所を探してくれて、しかも、待ってくれてる。

「帰りはまたAuto-Stopで帰るから大丈夫です。ありがとうございました!」と言ったら、「いいのよ、待ってる。今日は特に何も予定がないから送って行くわ。」と。

恐縮して何度も断るのだけれど、結局、彼女たちの優しさに折れて、船のあるPaoPaoまで送ってもらったのでした。😭優しいなぁ。

中央がタニア。左の方がお母さんのマリーローズ。
マリーローズはニューカレドニア出身。
ニューカレドニアはいいわよ〜、と。いい所らしい。

車がなくて不便ではあるけれど、こうしてヒッチハイクで知らない人と話をする機会があったりして、悪いことばかりではないのだな、と。

学校登録の書類を揃えるのに苦労して、気持ちもズーーーンと沈んでいたので、最終的に幸福感いっぱいになったのでした。

 

ヒッチハイクが危険な場合もある現代において、ポリネシアではまだまだ使える交通手段なのです。何よりも、人の優しさが心にしみます。

私もいつか、困った人にお手伝いできる日が来るといいなぁ。

 

 

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