あっという間に12月。
パペーテの公園でも、ココナツと黒蝶貝でデコレーションされたクリスマスツリーが登場しました。
常夏にいると季節感がなくなって、カレンダーの月を見てびっくりするのです。今年も残りわずかですね。
ここ最近、Sieataで迎えた新しいメンバーについて触れてみようと思います。
かれこれ1ヶ月以上も前の話なのですが、大雨が降った翌朝。
ミカの散歩で公園を歩いていたら木の上から落ちたと思われるヒナを2羽発見。
ずぶ濡れで、地肌丸見え。かろうじて息をしている感じでした。
母鳥に見捨てられたのか?自分の子供を探している親の姿もなく…冷たいタイルの上で動けないヒナたち。
見捨てるわけにもいかず、保護してきました。
体の小さな方はかなり弱っていて、翌日に死んでしまいました。ダメだったか…。
何の鳥なのか、オスかメスかもわからない状態で…水やお肉を与えてなんとか元気になりました。
名前は「ナゲット」🤣
手を差し出すと登ってきて、安心して直ぐに寝てしまうのです。
可愛い〜!🥰
ニコラは、この辺でよく見かける野鳥だと思い込んでいましたが、私とNinaはニワトリではないかと思い始めます。
ニワトリ、あちこちに居るんですよ〜。
マリーナ脇のレストランにも、ほら!この通り。
しかも、こちらのニワトリ、飛ぶんです。木の上にいたりして。🙄
そんな事もあって、ニワトリ説が有力になってきました。
3日ほど経った日、元気になったのでナゲットを連れて、保護した現場へ。
同じ柄の、母親らしき めんどりの後に、兄弟だと思われるヒヨコが一羽付いて歩いてました。ほぼ同じ大きさ。
その近くにナゲットを置いてみます。
ママが迎えにきてくれるかな〜と茂みの脇から伺っていると、「ピーピー!」と鳴いた途端、めんどりが一目散にやってきて… ナゲットに3度も突っつき…明らかに虐めている様子。
思い立ってもいられなくなり、近くに寄ったらめんどりが私たちの気配を察して離れてしまいました。ナゲットはその場で「ピーピー…ピーピー」私達を探して鳴いているのです。切ない。😭
ママとの感動の再会を期待していたのに。
何だかとても切なくなってしまったのでした。
ママに裏切られちゃったね。😢
その場から、我が家の家族に。
Siestaの5番目の乗務員です。
パパとお昼寝❤️
2〜3週間して、ナゲットの体に異変が出てきました。調べたら、ニワトリにはよくある病気で、母親からの免疫をもらえない時に多く発生するようで…。上の写真もそうですが、脚でうまく立てなくなってきました。
ネットで調べて この病気を克服するものを与えてみたり…。ちょっと元気になったかな?でも、相変わらずヨロヨロしててうまく立ち上がれません。
このまま、ハンディキャップなのかな。
そうして1ヶ月が過ぎた頃、夕方の散歩の時にNinaが「鳥が鳴いてる!呼んでる」と言うのです。耳を澄ましてみたら確かに。
ナゲットの声に慣れて、この手の音には敏感になっていたみたいです。
声の主は、小さなヒヨコでした。
明らかにママを探してるようです。が、ここではニワトリを見たことがないので、誰かが連れてきたのでしょう。
2羽目はダメだよ〜とNinaにたしなめるニコラでしたが、黒い雨雲を見ると…「しょうがない、連れて来なさい」
船に戻る間もなく、大雨が降ってきました。
雨宿り中。
良かったね。
あぁ、これで世話が2倍。😱
6番目の乗務員となりました。
名前はピヨン。
この子が元気すぎて困り者。
弱ってきているナゲットの上に平気で乗ったりして、わけのわからない赤ん坊なのです。
それでも、手のうえでコロっと寝てしまう姿を見ると、とろけてしまいそう。
でも私、実は鳩とかの鳥が苦手なのです。😥
ナゲットは日に日に弱ってきて、ついには立ち上がれなくなってしまいました。食欲はあるけれど、体が言うことをきかないようです。
ある日のこと。ふとナゲットを見た時にひっくり返ってしまったので、手の上に乗せて撫で撫でしていたら、ホッとしたように目をつぶって旅立って行きました。
悲しかったけれど、これ以上苦しむこともなくなったし…私的には母親に見捨てられた時の方がもっともっと悲しかったのです。
短い間だったけれど家族もできたね。
次は ママにはぐれちゃダメだよ。
残ったピヨンが病気にならないことを願って…。
そんなわけで、家族3人、犬1匹、ニワトリ1羽の生活が続きます。