Siesta日和 ---シエスタビヨリ---

日仏家族。フランスを離れて世界半周旅行中。ポリネシアまでやってきました。

最初の島、Raroia島へ。

犬のミカの検疫の関係で、タヒチへ直接向かうことにしていたのですが、オートパイロットの故障により、7日間交代で舵を取り、たいした睡眠も取らずに来たのでもう限界。

休息しないと体が持たないので、通過点の島に立ち寄りました。

 

ドーナツ型の環礁はAtoll アトル。

それを囲むようにある島がMotu モチュ。

ここに来るまで、何の知識もありませんでした。

 

初めてのAtoll (環礁)。

所々にMotu (島)の切れ目があって、水深によってはそこからAtollに入るようになっています。(海図に情報があり)

ここにすんなり入っていけるものだと思ったら大間違い。

潮の満ち引きを見て、上手く潮の流れに乗って入らないといけないのです。知らなかった…。

 

Atollの入り口に来たのがお昼過ぎ。

Atollの中にに入ろうと向かったのですが、潮の流れが逆流して前に進まないのです。

しかも、その波の凄まじさと言ったら!

過去にポルトガルで河口にある港に入る時に大変な思いをした時があったのですが(同じ場所で友人の船は舵が折れて操縦不能になって破損)、その時よりもさらに激しいのです。

 

前に進んでいるようで、気づくと同じ場所に流されて荒波に揉まれる…。

踏ん張って、エンジンの出力を上げてもダメ。

折しも天候が悪く、強風と雨、潮の流れには逆らえず、3度挑戦したもののダメでした。

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早めの夕飯を取って、再度挑戦するもまた失敗に終わり、さらに待って5度目の挑戦でなんとかAtollの中に入ることができました。

 

が、日暮れの早いポリネシアではもう辺りは真っ暗。海図を見ながら進んでいきますが、風も強く視界も悪いので怖い怖い。

 

アンカリングポイントに無事に到着。

風の音も凄まじかったけれど、1週間ぶりにゆっくりベッドで休むことができました。

 

次回は、いよいよ島の中へ突入です!