Siesta日和 ---シエスタビヨリ---

日仏家族。フランスを離れて世界半周旅行中。ポリネシアまでやってきました。

Adieu Mika.

2月24日 土曜日。

朝一番で獣医さんに連れて行って、診てもらいましたが、

その時にはもうミカさん、ぐったり朦朧とした状態。

このまま延命をさせても苦しい状態を続けるだけなので、

ミカさんとさよならをすることにしました。

当時、子供のいなかった私たちにとっては赤ちゃんを迎えたようなもの。

どこへでも一緒に連れて行きました。

車はもちろん、電車や船にも。
シャトーホテルへ、そして、日本へ。

 

パパとママの愛情をたっぷり受けて過ごしていたのに、

ある日突然、赤ちゃんがやってきた。

何だこれ? チッ、面白くないなぁ。

それからは、毎日、ミカはNinaと一緒。

この14年と10ヶ月の間、我が家を離れたのはたった3日。
ミカたん、初めての外泊は、ボーイフレンドのわんこ邸でデートだったのですが、赤ちゃんには恵まれず…。

あとの2日は、私がNinaの出産で病院に入院している時に、ニコラが夜勤だったので仕方なく、近所の友人宅でお世話になったのでした。

それ以外は、ず〜〜〜〜〜〜〜っと一緒でした。

 

フランス国内はもちろん、Vanでヨーロッパのあちこちを巡り、その後、船の生活も4年。

この小さなビーグルが駆け巡った国は、なんと19カ国。

あちこち世界中を旅して幸せだったかもしれないけれど、

のんびり庭でくつろぐことができなくなって、不幸な犬だったかもしれません。

 

この2年あたり、命の危機が何度か訪れて、ミカの体毛も段々と艶がなくなって歳を感じていたのですが(このあたりは、私も一緒。😬)、特にこの3ヶ月は、私たちも夜もぐっすり眠れないほど。犬の介護も相当、辛いものがありました。

 

まだNinaがお腹の中にいる時、ニコラが夜の散歩にミカを外に出した時、ネコがいて追いかけて行ったのです。運悪く車が通って、ミカが撥ねられたことがありました。

その時、丸々と太っていたので脂肪がクッション代わりとなって、弾んで大した怪我もなかったのですが、その時、いつ別れの日が来ても悔いのないように、毎日たっぷり愛情を捧げよう、そう思ったのです。

 

大好きな食べ物も口にしなくなったあたりから、心の準備ができていました。

そろそろ、私たちとお別れなのかな、と。

 

ミカが眠るように穏やかに逝ったので、最後まで一緒に見届けてあげられた安堵感、達成感…。悲しさの裏に、色々な感情が湧いていました。

 

一番懐いていたパパ、ニコラ。

過去に何度か犬を飼ったことがあったのですが、旅行中だったり仕事があったりして、愛犬の死に際に遭遇したのは初めてだったようです。ペットロスというと大袈裟ですが、まだやる気が起きないと言っておりました。

 

友達であり、ライバルであり、姉妹でもあるNina。

彼女が生まれた時からずっと一緒だったので、ミカのいない生活はありえないようです。

注射を打って、元気になるのかと思っていたらしい。🥺

昨日の晩は、泣いてばかりで、夜も眠れず…。ミカちゃん、を連呼していました。

 

ミカにとっては食事とグルーミング係だった私。

やっぱり寂しいけれど、こうして過去の写真を見ていると、いい思い出を共有したなぁと、感謝の気持ちでいっぱい。不細工だったけれど、可愛かったなぁ。

はい、私は元気です。

 

お別れ前の最後の瞬間と、最後の別れ。

何が寂しいかって、船に戻ってきてミカがいないこと。

「ただいま〜。ミカちゃん、大丈夫だった?」という、反応がないのが辛いです。

 

私たちも家族3人で新たなスタート。

動物検疫から解放されて、自由にどこへでも行けるようになりました。

そのうち、日本へも行きたいなぁ。

 

ミカも、遠くの空で、また新しいアドベンチャーに挑んでいるかもしれません。

 

たくさんの方々からお悔やみと励ましのお言葉をいただきました。

こんなにも大勢の応援団が後押ししてくれて、ミカもさぞ幸せだったと思います。

今まで、応援してくださった皆さま、どうもありがとうございました。

 

 

 

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