大変ご無沙汰しておりました。
家族全員、元気にしています。
無事にタヒチ島に到着しました。
ここポリネシアはインターネット環境がイマイチで、家族との連絡にも時間がかかり、ブログの更新もなかなかできずにおりました。
パナマからフレンチポリネシアの最初の島まで、42日の航海でした。
途中、トラブルがあって、予定通りにタヒチ島にダイレクトには上陸できませんでしたが、途中で寄った島々で、たくさんの貴重な経験をしてきました。
少しずつ整理しながら更新しようと思います。
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パナマからポリネシアまでのルート上 エクアドル沖にあるガラパゴス諸島を経由する船もいれば、通過していく船もあり。
ガラパゴス諸島に船で行くと30万円程の費用がかかるというので、私たちはパス。
常にガイドが必要だったり、犬は上陸不可能なので、最初から行く予定ではありませんでした。
パナマを出てから、エクアドル沖へ向かう途中、最初の4日ほどは穏やかで平和な航海でした。
釣り糸を垂らすと釣れるため、料理長(私)は「1日2匹まで」と釣り人(ニコラ)に要求したくらいです。
その後、段々と海が荒れ始め、波が高く、風も強くなってきました。
潮の流れも強く、船も傾き、揺れる揺れる。
料理をするにも、調理台にしがみつきながら、登り坂を歩いているような感覚。それでもずり落ちます。
パナマを出てから10日目、Siestaは赤道0°を通過しました。
赤道って、灼熱地獄のイメージがあるのですが、寒流が流れているせいか、肌寒いのです。
パナマでは30℃近くあった水温も、ここでは24℃を切るくらいまで下がりました。
ポリネシアまでのルートは、本を参考に。
世界中を船で周るルートが事細かに乗っています。
↓中学時代の地図帳。ドイツが東西に分かれている時代。ある意味貴重です。😂
ガラパゴス諸島周辺は無風地帯があるので避け、そのまま南緯3°まで南下。
キャピテンが言うには、それを超えたら風が収まって穏やかになるというので信じていたら、それを超えても風は一向に止まず。
季節的なものなのでしょうかね?
ただ、当初は正面から来ていた潮の流れがここまで来ると後ろから押されるようになっていました。
赤道を越えた辺りから、安定した風向きに。
相変わらず風が強いけれど、具体的な数字での風速は分からずじまいでした。
と言うのも、コロンビアにいた頃から不調だった風向風速計、結局は、今回は無しで出航したのでした。
それに付いている小さなソーラーパネルが充電しなくなったみたいで…。それじゃ、何度も充電池を交換してもダメな訳ですよね。
ガラパゴス諸島周辺で海鳥がSiestaの先端に掴まり3日ほど一緒に旅をしていました。
旅仲間ができたようで、ちょっとほっこり。
というのも、ガラパゴス周辺から、すれ違う船を見なくなったのです。何日も何日も、見えるのは水平線と雲だけ。不安ではないけれど、他の船を見かけたらテンションが上がるに違いないのです。
35日目。フレンチポリネシアの海域に入って、旅もあと少しだと気が緩んでいるところに、翌日36日目にオートパイロットが作動しなくなりました。😭
強いうねりの中で1ヶ月以上も酷使してきたので、正直心配でもあり、覚悟もあったけれど、やっぱり動かなくなるとゲッソリ。😫
結局、1週間、ニコラと交代で絶えず舵を握っていたのでした。毎日、風とうねりで、ハンドルを握る手も豆だらけ。本当にハードな1週間でした。
フレンチ ポリネシア。
赤い線を通ってきました。
41日目。オートパイロット故障から6日目の早朝、初めての島 Fakahina島 が見えてきました。一同興奮。
ミカは大地の匂いを感じて身を乗り出します。
何とかしてアンカリングをしたくて、海図をチェックしながら島の外側を半周するけれど、水深がありすぎて断念。
泣く泣く、次の島へ目指しました。
日暮れ近くの17時半。Fangatau島へ。
今度こそ!とアンカリングポイントを探すけれど前回の島同様に深すぎるのと、岩だらけなので諦めて、また次へ。
ゴールがあるようで 無いのです。
42日目。オートパイロット故障から7日目。
昼過ぎにRaroiaへ到着!
が、この環礁にすんなりとは入れずに苦労したこと!
Raroia編に続きます。